果実温泉郷で歴史を感じよう!
最近頂いたハガキに「メタボの川上さんのスリーサイズを写真付きで教えて下さい」というものがありました。確かに企画主旨からすれば、「歩く前」→「歩いた後」のサイズは必要かもしれませんね~・・・って、恥ずかしいやろ~~~~~~~~!!!さすがにそれだけは勘弁して下さ~い。(^_^;)
それはさておき、今回は春を感じる春日居町でメタボウォーキングです!\(^O^)/
出発はJR春日居町駅です。
中央線沿いに進み、春日居踏切を渡ります。国道を越え、農道に入り平等川沿いに進みます。
うーん。あちらこちらに桃色の絨毯が広がっていますね~。春日居町在住の人達にとっては「毎年の事」なのでしょうけど、都会の方からすればこのような風景は幻想的で、道を歩くだけでも十分楽しめる気がします。もっと観光客を呼ぶ手段はないのかなぁ~・・・等と考えているとワンちゃんに遭遇。でもなぜか目を合わせてくれません・・・。(^_^;)でもパチリ。
平等川を渡り天神塚古墳へ到着です。
こちらは6世紀後半に造られた円墳という事ですが、畑の中にあるので、意識して歩いていないと気付かないかもしれません。私も場所が分からず、畑作業をしている方々に教えて頂き辿り着きました。皆さん本当に親切に教えて頂き、心がポカポカしました。ありがとうございます!(^○^)
春日居町には古墳が多く、確認されているものだけで41基があるそうです。
平等川沿いを更に進み、春日居スポーツ広場に到着です。
こちらには夜間照明を備えた多目的グラウンドとテニスコート、遊具広場などがあります。桜がキレイですね~。パチリ。(^_^)
ほぼお隣にある保雲寺に寄ります。
こちらは嘉吉元(1441)年に創建されたとの事ですが、その後中興開基として、武田信虎の母である「宗昌院殿」の名が寺記に残されているようです。ちなみに信虎の父親の名は「信縄」です。知っていましたか?(*^^)v
保雲寺を出て、住宅街を進んで行くと山梨岡神社へ到着です。
おお!なんだか良い雰囲気の神社ですよ!参考書籍によると・・本殿は室町時代末期の様式を残す春日造りで、国の重要文化財に指定されているとの事。しかも県の歴史景観保全地区に指定されているようですね。確かに美しく、威厳を感じますね~。(・o・)
さて、敷地内に看板がいくつかあるので読んでみましょう。どれそれ・・・てっ!なんつーこんで!びっくりさせんでくりょうし!こまっちもーじゃん!てっ!ててっ・・・・驚いて取り乱してしまいましたが、この神社は凄いですよ~!(@_@;)
「神社の背後にある御室山の頂上に勅命により創祀され、その後、麓の梨樹を切り開いて神戸を遷し『甲斐ヶ根・山梨岡神社』と号したのである。『やまなし』の語源発祥の地である」ですってよ!そして武田家とも縁が深く、県指定無形民族文化財に指定されている「太々神楽(だいだいかぐら)」は、武田信玄出陣の神楽とも言われており、出陣に際し勝利を祈願して奉納した神楽との事。
その他にもここには市の天然記念物に指定されている、根回りが155cmもある「フジ」があったり、御室山では4月上旬に日本一の規模を誇る笈形焼(おいがたやき)が行われたりと、見所盛り沢山です!!\(^O^)/
少々興奮気味に山梨岡神社を後にして、平等川沿いに歩いていると、またまたワンちゃんに遭遇~。よ~しよし・・うわ!吠えられた!ごめん・・・。(T_T)
国道を渡ると武田勝頼の遺児の墓とされる芍薬塚があります。
ん?看板はあるけど・・・これって完全に人の家の庭ですよね・・・。いいのかなぁ・・・パチリ。(^_^;)
中央本線を渡り、温泉湧出記念公園に到着です。
こちらは昭和40年に高温多量の温泉が湧出した事を記念して建設された公園との事。小さな公園ですが、春日居町の木「もくせい」と甲斐八珍果の原種が植栽されています。え?甲斐八珍果を知らない?お教えしましょ~!
甲斐八珍果は、江戸時代に甲斐国の代表的な8種の果物を総称したもので、葡萄、梨、桃、柿、栗、林檎、石榴、胡桃を表します。ちなみに胡桃を銀杏に置き替える事もあるようです。江戸時代に幕府へ献上されるなど、人々に珍重されたようで、山梨が県外に誇るポテンシャルのひとつと言えましょう!\(^O^)/
それにしてもこの三角の建物はなんでしょうね?ピラミッドパワーを得る為なのでしょうか?それともUFOを呼ぶ為のもの??中に人がいたりして・・・。(^_^;)
甲斐奈神社を過ぎ、果樹園の中を進み、山王神社へ到着です。
う~ん!素晴らしい桜ですね~!\(^O^)/
さて、この辺りは7世紀後半に創建された甲斐国最古の寺院があったとされ、寺本古代寺院跡と呼ばれているとの事。どうやら古代甲斐の政治や文化の最初の中心地だったようですね。凄いぞ!春日居町!!(^_^)b
春日居郷土館を過ぎ、県道に出て賀茂春日神社へ寄ります。
こちらの神社は元禄14(1701)年に再建されたとの事で、三間社流造の建築として貴重な遺構との事。また、武田信玄公奉納の歌が伝わっているようです。
県道に戻り、錦鯉センターを過ぎてゴールのJR春日居町駅に到着ですが・・・うわぁ~!桃と菜の花がお出迎えしてくれました!キレイですね~。\(^O^)/
出発時には気付かなかったのですが、春日居町駅はロータリーが整備されており、市営の足湯施設があるのですね!皆さん温泉に足を入れながら井戸端会議をしとりますね~。
さて!今回のコースは桃色の絨毯に春を感じながら、歴史に触れられる素晴らしいコースでした。「武田家のルーツを探ろう!」(2009年12月号掲載)でも同じ感覚になったのですが、歩きながら古代甲斐に触れているうちに、その時代の景色が見えてくるような気がしてきます。そしてそれは数々の祖先を経て、今の自分が存在しているのだと実感させてくれます。私の祖先もこの甲斐の地を耕し、笑い、苦しみ、祈り、また土へと帰っていったのだと思うと、何だか感動が止まりません。あぁ!生きているって素晴らしい!
ふぅ~・・・さて、少々名残惜しいですが、春日居町駅から電車へ乗って帰りましょう。丁度電車が来ました。
電車に乗り窓越しに桃色の絨毯を眺めると、改めて感動が込み上げてきます。サンキュー春日居町。また来るぜ・・・・・あれ?私のルーツって長野県の川上村だったな・・・。甲斐じゃなかったっつこんだね。(-。-;)(文/川上明彦)
<お勧メタボ>
私はラーメンが大好物で、週に数回食します。春日居町駅付近にある「えのきや 春日居店」はお勧めです。
魚介と豚骨の本格Wスープで頂く、中細ちぢれ麺は絶品です。写真は中華ソバと焼きもつ丼。
住所:山梨県笛吹市春日居町桑戸632-1
営業時間:11:00~22:30
定休日:月曜日
※分かっている範囲での情報となります。間違っていたらごめんなさい。
より大きな地図で えのきや を表示
所要時間:2時間
消費カロリー:380Kcal