湯村で自然と歴史に触れよう!
昨年の12月に行った健康診断の結果が郵送されてきました!
思えば前回の健康診断の結果で「メタボ」の烙印を押され、このコーナーを始める決意をしたのですよねぇ~。
さすがにこれだけ歩いた訳ですから、今回少しは良くなっているのでしょう!
え~と、どれどれ・・・ん?脂肪肝?
なぜかひどくなってるぅぅぅ~!!!(T_T)
そんな訳で?今回は湯村山をメタボウォーキングです!(__;)
バス停の湯村温泉入口を出発して温泉街を進みます。
湯村温泉は大同3(808)年弘法大師によって開かれたと伝えられている由緒ある温泉です。
おや?何やら看板がありますね。鬼の湯伝説と書いてあります。何でしょう?
『昔、江戸に多田三八という侍がいて、ある時評判の甲州湯村に湯治に出かけました。途中、天目山の麓の杉林にかかったとき、馬が急にあばれだし、頭上で「三八っ!」と大声がしたかと思うと、太い腕がにゅうとのびてきました。三八はひるまず腰の刀の抜いてそれを切り落としましたが、見れば、それは怪物の大きな羽でした。
さて、湯村について、ある風の強い晩のこと、肩に深い傷を負った薄気味悪い僧が湯船に入ってきました。湯気の向こうできくともなくきいていると「多田三八という侍と試合をして傷を負ってしまった」という話を湯の客と話していたので、さてはこの僧こそ先日の怪物であったか、と三八が僧に飛びかかると、驚いた怪物は裏の地蔵山に逃げていきました。それ以来、この温泉場をだれいうとはなしに「鬼の湯」と呼ぶようになりました。』
ほほう!そんな伝説が湯村にはあったのですね。皆さんは知っていましたか?(^_^)
お!こちらは湯村食堂ですね。知る人ぞ知る名店!タンメンがお勧めですよ~。
暫く進むと湯谷神社に到着です。こちらは湯村温泉の守り神、湯谷大権現が祀られています。
更に進んでいくと、松元寺に到着です。
おやおや??あなたは弘法大師様ではありませんか!!記念にパチリ。
すぐ横には塩澤寺があります。厄除地蔵で有名ですが、改めて境内に入ると雰囲気がありますねぇ~。(^_^)
ん?県の指定有形文化財の看板がありますね。弥陀種子板碑という梵字が刻まれている石碑ですが、貞和6(1350)年の造立と甲府では最古の部類に入るようです。(・o・)
廃印を供養する印章塚を通り越すと、地蔵古墳が見えてきます。
どうやら湯村、山宮、羽黒、千塚のあたりは昔たくさんの古墳があったようです。千塚という名はたくさんの古墳を意味しているとの事。なるほど~!\(^O^)/
さて、ここら辺から山道らしくなってきましたよ!参考書籍を見ると、湯村山は標高が446mあり、武田信虎が大永3(1523)年に築いた湯村山城跡があると書いてあります。かなり低い山ですね。余裕でしょ~。(^_^)
整備されている遊歩道を進んでいくと、ふと友人からの助言を思い出しました。
「湯村山を上る際に、遊歩道から外れた獣道のような道を進むと石碑とかが見られるよ」
そうだそうだ!せっかく来たのだから見てみましょー!獣道みたいな道って・・・これかなぁ。
少々歩きづらいですが、石碑が見られるのならば我慢です。それにしてもなかなか見当たりませんねぇ・・・・う~む?本当にこの道でいいのかなぁ・・・。そもそもこれって道なのかなぁ?あれれ?来た道もよく分からなくなってきたぞ!!辺りも暗くなってきたし・・・もしかして遭難か?(◎-◎;)
どうやら完全に道に迷ってしまったようです。参考資料を見ると湯村山城跡に出てもおかしくないぐらいの距離を歩いているのですが、全く見当たりません・・・。
まずい!!今日中に返らないと道に迷った事がバレてしまう!湯村山で遭難したなんて、とても恥ずかしくて人に言えないし・・UFOに連れ去られて気がついたら山の中にいたという事にしようか・・・などと考えていると遠くに何かが見えてきました。
あれ?のろし台だ!!どうやら遊歩道に戻って来られたようです。(^_^;)
よかったぁ~。取りあえず生還記念にパチリ。
少々コースがずれましたが、湯村山城跡をグルッと回り、緑が丘スポーツ公園方面へと下ります。
森林浴を楽しみながら、積石塚古墳を通り過ぎ、体育館の西側へと出て法泉寺に到着です。
法泉寺は元徳2(1330)年に武田信武が開基したとの事。甲府五山のひとつとして数えられている・・・ってあれ?そういえば、これで私は甲府五山を全て制覇したのではないでしょうか??(・0・)
記念すべきメタボウォーキング第1回の「信玄公にゆかりある寺社を巡ろう!」では長禅寺と円光院を。第3回の「板垣の里で甲斐の歴史に触れよう!」ではインディー・ジョーンズばりの大冒険を繰り広げながら、東光寺と能成寺を回りました(ブログ参照:https://machikore.com/metabo/wp-content/uploads/sites/2/2012/12/)。
やったぁ~!!何だかよく分からないけどやったぁ~!エイドリア~ン!!\(^O^)/と感極まっていると、デート中の初々しい中学生カップルが白い目で見ています。失礼!取り乱しました。
それにしてもこちらも雰囲気のあるお寺です。さすが甲府五山!
前回のウォーキングで立ち寄った景徳院は武田勝頼が徳川軍に敗れた場所でしたが、こちらには勝頼のお墓があります。
第三世快岳禅師が京都から首級を密かにもたらしたようです。
参道を緑が丘スポーツ公園に進み、テニスコートの西側から湯村山の山裾の住宅街を進みます。6世紀ごろの円墳、万寿森古墳を通り過ぎ、竹中英太郎記念館を横目に湯村温泉街へと到着です!\(^O^)/
今回は景色が目まぐるしく変わるコースでした。我々が日常生活を送っているすぐ近くに、こんなにも自然が溢れているなんて幸せですよね。しかも、1400年程前の遺跡までがこんな身近にあるとは感激です!私事ですが、自宅も近いですし、また歩きたい素晴らしいコースでした!
でも冬山には魔物がいるから気をつけて下さいね!皆さん!え?普通は湯村山で遭難しない?そうなんですよねぇ~・・・・あれ?(文/川上明彦)
所要時間:約2時間
今回の消費カロリー:290kcal
参考書籍:山日カラーブックス「甲斐路ウォーキング」より