2019年11月号 吐竜の滝

 吐竜の滝は、清里高原の川俣川渓谷で最も美しい滝として知られる。落差10メートル、幅15メートル。標高は1250メートル。八ヶ岳南東麓の地下水が溶岩層を通って湧き出した潜流瀑で、「竜の吐く滝」として名付けられた。水は1年を通して冷たく、湧水量もほぼ一定。幾重にも分かれて流れ落ちる清流は絹糸のようでもあり、北杜市が選定した「北杜24景」の一つとなっている。
 一帯は川俣東沢渓谷自然観察園として整備され、滝をとりまく景色は季節によって表情を変える。春は草木が萌え、夏は滝の水分をたっぷりと吸った苔も緑濃く、秋には彩り豊かな紅葉、そして冬には氷瀑が見られる。その繊細な趣は正に自然が作り上げた日本庭園だ。


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