2011年11月号『EUの金融危機について考える』
この金融危機の発端と言われているギリシャは、国が借金をし過ぎている状態でね。その借金を返せるのかどうか、今かなりあやしくなってきたんだよ。このまま行くと債務不履行(デフォルト)といって、借金を踏み倒すようなことをしなければならないよ。
えー!?なかったことにできるならそうすればいいじゃん!?
そうなるとお金の価値や信用はガタ落ちするんだよ。キミがギリシャにいたらその価値のないお金持っていたい?使えないお金より、ちゃんと使えるお金の方がいいでしょ。だからそうならないために、各国でいろんな対策を打ち出してギリシャを助けようとしてるんだ。
みんないい人ねー♪あたいのことも助けてくだチャイナ☆
…。なんで助けるかというと、ドイツやフランスなどはギリシャにお金をたくさん貸しているから。それを踏み倒されたら大変なことになるでしょ?しかもお金の単位は「ユーロ」といって共通通貨だから、その影響はギリシャ国内だけじゃとても収まらない…。
なるほど…。そうなったら世界的にも影響があるのかも…。
そうだね。仮に自国通貨を採用しているなら、国内の金融政策でいろいろ打つ手もあるんだけれど、共通通貨を使っているもんだからそうはいかない。国ごとで経済の情勢が異なっているから、一国の為に単一の金融政策を実施するのは困難なんだ。共通通貨の仕組み・存在自体を揺るがすことにもなりかねないから、様々な国や機関が懸命に対応しているよ。
ふくろう先生の解説です
ユーロを採用している各国は、導入当時このような事態を想定したでしょうか。新たな枠組みを共用するということは、お互いに効果を受けるだけでなく、その外側へも様々な影響が生じるものです。日本も今、話題のTPPについては、内包するリスクをすべて掌握し覚悟した上で判断を下さねばなりません。
———————————————————————————-
新シリーズスタート 突撃となりのマチッコチャンネル(仮)
4月から新学習指導要領が始まり、授業の現場に新聞を活用することになります。
そこで、すでに「ホームルームで使ってるよ!」とか、「こんな活用をしているよ!」いう学校を実際に編集部スタッフが伺って取材をしていきたいと思っています。
我こそは!という学校関係者の方、ぜひご連絡ください。お待ちしております!
【TEL 0120-35-5458】