2013年1月号『インフレってどういうこと~!?』

シカ先生

前にやったデフレは、デフレーション→「持続的な物価下落」のことだったね。今回のインフレはその逆、インフレーション→「持続的な物価上昇」ということなんだ。物の値段が徐々に上がっていくことをいうんだね。

ネコさん

えー。物の値段が上がるのは困るなー。

シカ先生

たしかに上がり過ぎたら困るんだけど、この不況はデフレで物価が下落し続けていることが原因だと言われていてね。これを打破するためにわざと弱いインフレを起こそうという考え方があるんだ。これを「インフレ目標」というよ。

うさぎさん

お金をジャンジャン刷ればいいんだって!?ウヒヒ。

シカ先生

まぁ…。国がお金の流通を増やせばお金の価値が下がって、物価が上がるわけだね。人々はその前にお金を使おうするから、そうなれば消費が活発になって景気は回復するだろう、という狙いなんだ。デフレの時と逆の流れを作ろうとするんだね。

ネコさん

個人だけじゃなくて企業もお金を使いたくなるよね。

シカ先生

そうだね。そういう基調になれば実質金利は下がるからお金も借りやすくなって、企業も設備投資などをするようになる。そして売上が上がっていき、人にお金が回り始めれば、さらに消費が活発になるだろうね。ただ、インフレは進み過ぎるといろんな弊害があるから、政府はうまく目標の範囲で収められるようにしておくことが重要だよ。

ふくろう先生

ふくろう先生の解説です

金融政策を実施してから実体経済や資産経済に、どの程度の時間がかかりどのように効果があらわれるか完全にはわかりません。日本で起こることは考えにくいですが、ハイパーインフレ(急激なインフレ)やスタグフレーション(景気が低迷しながらインフレが進む)という現象にも備えたり、対策が必要になるでしょう。

うさぎさん

マチッコチャンネルでは取り上げて欲しいテーマや、みんなが調べて欲しいことを募集しています。待ってるよ~