2009年9月号『裁判員裁判って何?』
これまで裁判は、法律のことをたくさん勉強して、むずかしい試験に合格した人たちの間だけで行われてきたんだ。弁護士、検察官、裁判官、などプロの専門家たちだね。
そんなすごい人たちに混ざって一般人が裁判に出るの?なんだか難しそうじゃんけ。
大人になって選ばれたらね!でもね、思い込みや感情で判断したらいけないよ。裁判で出された証拠、被告や証人の発言、弁護士と検察官のやりとり、などを総合的に捉えて冷静に判断することが求められるよ。選ばれた人はそれだけ大きな責任を負っているんだと自覚しなければね。
なるほど~。よく考えなきゃね。どんな事件が対象になるの?
うん。そのほとんどは人にけがをさせ、死亡させてしまったなどの重大事件とよばれるものだよ。国民の裁判への関心を高めるには、社会的にインパクトのある事件のほうが効果的だとされたんだ。重大事件こそ国民の意見を反映させたいという狙いもあるよ。我々は裁判員制度そのものを理解して、しっかりとした心構えを持たなければいけないね。
ふくろう先生の解説です
2004年小泉内閣時に可決され、いよいよスタートした裁判員制度。現状から考えるに、国民へ浸透し理解を得るにはもう少し時間が必要でしょう。また、その手法や被告・被害者・裁判員それぞれの人権についてなどは諸説あり、問題が山積みのまま現在まできてしまいました。今後、制度そのものを見直す必要もあるのかもしれません。
今回は【裁判員裁判】というキーワードから「裁判員は責任を持って決断する」ということが学べたね!このテーマはこれからも新聞の中で取り上げられるはずだよ!新聞を読んで、これからどんな展開があるのか考えてみよう!学んだことを次にいかそう!
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