第21回 新聞で読む力・考える力を養う
3月のある日、次のような便りが届いた。
「火曜日は新聞を読み、一つの記事について自分の意見を書く学習をしました。1年続けることにより、読む力や考える力がだいぶ身につきました。子どもたちは、21日に卒業しますが、これからもきっと新聞を自分の考えをもって読むことと思います。・・・」
北新小学校で6年を担任した小池牧先生からで、生徒たちの学習成果のコピーも添えられていた。「わかったことを書こう」には記事の要約を、「考えたことを書こう」には自分で思ったことが書いてあった。
千塚小と盲学校がブラインドサッカーをした記事について「ブラインドサッカーのことを私はよく知らいが、周りが見えないため事故が起きやすい気がした。しかし写真を見てボールの場所をはあくできていて両チームともすごいと思った。また、千塚のサッカースポ少の児童がこの活動をきっかけに障害福祉を考えるようになったらばすばらしいと思う。実際に相手と同じ立場(この場合は目が見えない)になることで相手の気持ちを体験できるので、良い活動だと私は思う」
新銀行東京が多額の赤字を抱え、400億円の追加出資を要請したことについて「自分達がやってしまったことなのだから国(都)がふたんすることはないと思った。ただ従業員たちが心配になる。従業員の再就職をめんどうみてあげて、銀行はたたんだ方がいいんじゃないか。400億円使うことができるのなら、地震、環境対策、教育など国民が安心できるところにしてほしい。こういう時の法律を厳しくした方がよいと思った」
妊婦もシートベルト装着をの記事には「私は妊婦さんもシートベルトをしたほうがいいと思います。シートベルトをすれば自分も赤ちゃんも死なずにすんで命が助かるからです。でも正しく、安全に付けないと赤ちゃんがシートベルトに押されたりすると思うので、しっかりした付け方を知ってからシートベルトを付けたほうがいいと思います」
ベッド柵に首が挟まって入院患者が死亡したことでは「一月にも島根県でおきているのなら、それをふまえてこういう事故をおきないようにしてほしいと思った。すき間になにかはめる道具があると書いてあるので、なんでしなかったのかと思った」
セブン&アイ独自ブランド食品倍増の記事には「私は、イトーヨーカ堂やセブンイレブンでこの商品をよく見ます。しかも品物の種類がたくさんあってビックリしました。しかも低価格で販売しているなんてたくさん売れると思います。しかも今いろいろと品がね上がりしている中で、低価格でいろいろな商品を売っているのでほんとうに助かります」
それぞれが新聞から十分知識をもらって、きちんとした判断力を身に付けてくれたようでした。