2018年8月号 尾白川堰堤
「白州・尾白の森名水公園べるが」の広大な敷地の中に、水遊び場として整備された尾白川堰堤がある。真夏でも冷たい清流は涼を求める人たちの格好のオアシスだ。
尾白川は甲斐駒ヶ岳を源流とし、竹宇駒ヶ岳神社のあたりから扇状地を形成して釜無川と合流する一級河川。古来より白州の山中に尾の白い神馬が住んでいたという言い伝えからその名が付けられたとされる。荘厳な滝や翠玉色の淵など多くの渓谷美を形成し、日本名水百選に選ばれている。山梨銘醸の酒蔵は300年の伝統を持つほどその利水の歴史は長く、採水地のある上流の白州町は全国トップシェアを誇る山梨の良質なミネラルウォーターの一大産地である。