2014年6月号 ファンシーロード8番街

2014.05

 甲府駅前の平和通り東側、県庁前から下って平和歩道橋を東に曲りスクランブル交差点までのL字型の区画が丸の内1丁目8番である。ここにアーケードが架かり、ファンシーロード8番街と呼ばれるようになったのは昭和50年頃のこと。その名にはお洒落な若者がこぞって集まった当時の時代感が漂う。駅前と中央商店街をつなぐ導線であったが、西武の閉店を引き金に分断されてしまった。
 現在も老舗に混ざって新しい飲食店が入るなどオフィス街らしい賑わいはあるものの、駅南口の大規模な再開発とともに老朽化したアーケードの撤去が決まっている。時世を反映した街の変化は、楽しみでもあり、切なくもある。

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