2013年3月号 小曲町のいちご園

2013.03

 のどかな田園風景の中、ビニールハウスが立ち並ぶ甲府市小曲町。長年水害に悩まされてきたこの町では、約40年前の土地改良を機にいちご栽培が始まった。日照時間の長さと豊富な地下水が強みだが、腰を屈める重労働に一時は規模が縮小、その打開策として組織されたのが現在の小曲観光いちご組合だ。当時いちご狩りは県内に例がなく、静岡県の韮山を手本としたという。
 今では県内外からバスツアーが訪れるほどに定着した観光地。土作りや品種、栽培方法など、それぞれの農園独自のこだわりを楽しめ、甘いいちごだけでなく、”おもてなし”を味わえる名所となっている。

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