2011年6月号 甲府カトリック教会

2011.06

 甲府カトリック教会は、節分で賑わう横近習町の大神さんの前を東に向かった左手にある。現在の聖堂は大正14年に建てられ、当時は畳敷きだったのだそう。堂内に足を踏み入れると、ステンドグラスに天井画、そして正面に並ぶ昭和3年に作られたという6体の聖像、とりわけその一番右の武士の像が目を惹く。武士の名はトマス篭手田。江戸時代初期の名もなきキリシタン殉職者だという。
 空襲の火を免れた数少ない戦前建築。歴史を感じさせるその雰囲気の中、少しだけゆっくりと時間が流れていた。

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