2007年11月号 盆地の夜景

2007.11

 冬の甲府盆地は、空気が澄んで特に夜景が素晴らしい。月明かりに富士山の雪が反射して、きらめきの上に聳え立つ。周囲の山々も月と建物の光によってくっきりとその姿を主張している。甲府は建物の北側が明るく、千代田湖畔の白山や、金子峠、和田峠からの絶景は山を額に見立てた風景画を演出している。都会だとオフィスの電気が深夜まで点き南側が明るいが、甲府は仕事が終わり南の電気は消され、北側の通路灯などで明るいのだという。そして甲府の中心より昭和、中央市の方が明るく夜の賑わいが分かる。昼より夜の明暗こそ真の状況を映し出す。

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