2012年12月号『新交通システムは何がいいの~!?』
新交通システムとして、検討されている手段はBRT(専用道を走る大型の連結バス)、LRT(次世代型路面電車)、DMV(線路も道路も走れるバス)の3つの案が出ているね。
今この中で第一候補と言われているのがBRTだよ。さてそれはなんでかな?
今この中で第一候補と言われているのがBRTだよ。さてそれはなんでかな?
コストが一番安くて済むからだね。
車線を一つ専用車線にしたり、交差点で信号を優先的に青にするシステムを整備して、約15億円だって。でもバスである限りは渋滞の影響を少なからず受けてしまうだろうし、一車線つぶす分、一般車両はさらに渋滞するんじゃないかな。
リニア乗り遅れたらどうすんのよ!?
時間の正確さなら鉄道であるLRT案が浮上してくるね。また、リニアに接続するってだけじゃなくて、新交通システムを軸にした街作りのチャンスと捉えないと。これを逃したらこの先、鉄道を整備するなんていう話はいつあるかわからないもの。
でも採算合うのかなー。
いずれにせよ地域も一体となって計画を進めないとね。LRTは約75億円かかるというけれど、県立博物館の総工費は百数十億円と聞くよ。ヘタしたら2路線敷けるね。全ての公共事業が「コスト」なのではなく「不要なモノ」と「プラスになる投資」との、みきわめが大切なんだよ。たしかにLRT単独だと採算合わすのは難しいけど、街へ波及する経済効果のことも一緒に考えていけたらいいよね。
ふくろう先生の解説です
新交通システムはリニアとの接続手段なだけでなく、住みよい街にするための都市計画事業の一環といえます。鉄道に沿って街は作られ、人の流れや生活も変わります。郊外からのアクセシビリティを高め、車社会からの脱却を図ると共に、中心部の都市の質を上げることで中心街活性化への道筋も見えてくるでしょう。
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