2012年6月号『ケータイ課金ゲームの問題点ってなに~!?』
特に今問題とされているのは「コンプガチャ」という仕組みだよ。「コンプ」は英語のcomplete(コンプリート:完成した などの意)の略で、「ガチャ」はスーパーの入口とかに置いてあるガチャガチャというクジが語源なんだ。で、合わせてコンプガチャ。
あー!ガチャガチャね。あれ全種類揃えたくなるもんね!
あれはまだ現実のお金を使うから、使い過ぎないように加減できるでしょ?ケータイゲームだと電話料金合算やカード払いで、手元にお金が見えないから、どんどん使っちゃう人が多いんだ。大人だってそうなんだから、子どもなんてなおさらだよね。
アタリがキター!ってこの感じがたまんないのよ。
そういう「アタリを願う気持ち」を射倖心というんだけど、そう感じさせるのが問題なの。よく考えて!最初は0の状態で引くから何が来てもアタリでしょ?でも引いてるうちに同じカードがダブってくるから、最後の一枚を狙う時なんて確率がグンと下がってるんだよ。
1回何百円とはいうけど…。ぼくたち子どもは簡単に何万円も使っちゃいそうだね…。
そう!戻るに戻れない、人間の心理を利用している点で、ある種ギャンブルのようなものに未成年が手を出せてしまうのが問題。また、現金とアタリを交換する違法行為(リアルマネートレードという)も行われているというよ。今は「コンプガチャ」だけが騒がれているけど、未成年への規制、違法行為の取締りなどはいずれ強化されるだろうね。
ふくろう先生の解説です
日本経済は長いこと消費不況に陥っていますが、ケータイゲームのように新しい需要を生み出し利益を上げている企業があります。これは「若者のクルマ離れ、酒離れ」などと無関係とは思えません。データという無形物にお金を使うのも悪くはないですが、現実世界で使うお金は有意義なものです。
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