2013年3月号『中国の大気汚染ってなんなの~!?』
中国では経済発展が進んでいるよね。台数が増えている自動車の排気ガスや、たくさんの工場や石炭火力発電所が出している排気などが原因ですごい規模の大気汚染になってしまっているよ。それが偏西風に乗って日本まで来てしまうんだ。
偏西風って黄砂も運んでくるんだよね。
そうなんだよ。黄砂や花粉が汚染物質を絡めとって付着してるんだって。粒子が細かくてマスクが効かないとも言われているけど、マスクをすることで鼻やのどの粘膜の湿り気が保たれて、異物を排除してくれるからね。しないよりした方がいいよ。
防ぐだけじゃなくてさ、元から絶たないと。
そうだね。高知では樹氷から石炭由来のすすが発見されたことから、中国の火力発電の設備が貧弱なのがわかるし、車も走りさえすればいいという考えでガソリンの品質も悪く、燃焼後に多くの有害物質が残るんだ。これらを改善しなければね。
法律で規制してもダメなんだね。
設備を新しくして公害対策をするより罰金払ったほうが安いという考えや、捕まっても役人に違法にお金を渡して見逃してもらうということが横行してるからね。日本が技術を持っていってなんとかしてやれといっても、そういった公共意識の低さ、道徳観のなさ、ひいては政治のあり方を改めさせなければ、今後も改善は見込めないだろうね。
ふくろう先生の解説です
何年か前まで県内でも光化学スモッグが発生することがありました。日本では、公害は住民の反対運動などが大きなうねりとなり、国や企業が改善してきましたが、今の中国では人民の声は国に届かず、自浄は期待できません。日本が国際世論をリードし、改善に取り組むよう国際的に誘導していくことが大切です。
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