2012年9月号『消費税ってどうなっちゃうの~!?』
今国会で参議院も通過して、法案が成立したね。2014年4月に8%、2015年10月に10%に上がると言われているけど、野党から「経済状況を好転させることを条件として実施する~」という条文が盛り込まれ、その時の政権が判断することになっているんだ。
でも、なんでそんなに消費税を上げたいわけ!?
広く誰からも取れて、脱税も滞納もしにくいしね、取りっぱぐれないから見込は立てやすいわけ。でも1997年に3%から5%に上がった時はそれを境に、税収全体は落ち込み続け、以来その水準を回復した年はないんだ。税収の内、消費税の割合は増えたけどね。
え!?じゃあ「税収を増やす」っていう目的は失敗してるじゃん。
うん…。全国的に消費意欲が下がって景気が低迷したのかな。あれがデフレの入り口だったのかもね。税収は「増やす」というより「増える」ものだと思うんだ。まずは景気回復、デフレ脱却の対策を最優先に取り組むことが目的達成への近道なんじゃないかな。
じゃあ、いずれ消費税を上げる時が来ても、全体のことを考えなきゃね
そう!バランスが大事。国の借金は900兆円超…次の世代に残さないために即増税!なんて言われるけど、少しずつ借りてきてこれからも少しずつ返すことになっているのだから、いっぺんに全部返すことはなくてね。税収が自然増の目処が立ったところで、債務の圧縮や社会保障整備のために消費税を上げる、という準備はあっていいかもね。
ふくろう先生の解説です
日本の財政はギリシャのように破綻寸前…だとか、外国と比べたら日本は消費税率が低すぎる…などと、人口比や国の規模、その他環境や仕組みの違いを考慮にいれず、消費税を上げたいがためだけのような偏った表現を見かけることがあります。冷静に情報を集め、本質を見失わないようにしたいものです。
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