2012年3月号『メガソーラーってなに~!?』
米倉山メガソーラーは甲府市下向山町(旧中道地区)に完成した大規模な太陽光発電所だよ。発電の仕組みは知ってる?ほとんどの発電所は、磁石の中で金属の線をグルグル巻きにしたもの(コイルというよ)を回転させることで電流を発生させてるんだよ。
水が流れる力とか、火や原子力でお湯を沸かした蒸気の力でそれを回してるんだよね!
その通り!でも太陽光発電は仕組みが違うんだ。秘密は太陽光パネルという黒い板。これの正体は半導体という部品だよ。光を当てると+の電子と-の電子が発生して、それぞれ+側の半導体、-側の半導体に集まるよ。電池みたいな状態になるんだね。
そうやって電流が生まれるのか。そうとなったらドンドン光を当ててやりたいわ!
そうだね。光が多く当たるほど、パネルの枚数が多いほど良いからね。日照時間が長くて、かつ広大な土地が必要…というわけで米倉山は太陽光発電にピッタリなんだ!東京ドーム10面分の広さに、畳一枚よりちょっと短いくらいのパネルが約8万枚も並べられているんだよ。
へぇー!でもよくそんな良い土地がみつかったね。
米倉山はバブル期に県のニュータウン計画があってねぇ。工業団地などとして開発する予定が、景気が悪くなって企業を誘致するもうまくいかず頓挫したの。以来、土地の活用法を考えてきた中でメガソーラーの建設が決まったよ。震災以前の2009年から計画が始まってるから、図らずも今度は時代を先取る形になったね。わからんもんだよ。
ふくろう先生の解説です
原発は地方の産業として機能してきたという視点もあります。全廃ならば、代わりの新しい発電産業を確立させ、人材・資金をそちらへシフトさせなければ、原発が停止した地方は疲弊するのみです。太陽光、風力、地熱…地方の特色に合わせた発電事業を推進する大きな力と仕組みが必要です。
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