2011年2月号『祝祭日が大きく変わる!?』

シカ先生

日本の祝祭日は年間で15日ほどあってね、祝日法という法律にそのすべての意味が記されているよ。たとえば今度の2月11日は「建国記念の日」で「建国をしのび、国を愛する心を養う。」という日で、元々は『日本書紀』にある神武天皇が即位したとされる日に由来しているんだよ。

ねこさんへー!そんな古いことが元になっているんだね。

シカ先生
そう。他の祝日も昔からの出来事や行事が元だったりしてね。じゃあ、この間の「成人の日」はどうかというと、昔の成人式である「元服の儀」が行われていたことから、元々は1月15日だったんだ。祝日法が改正されて、今の「1月の第2月曜日」になったんだよ。なんでそうなったと思う?

うさぎさん

そりゃ連休にするためよ。その方が遠くへ出かけやすいでしょ?

シカ先生
自信満々だね。そうだね。連休が増えれば多くの人が泊りで出かけやすくなる…。観光業界のお客さんを増やして、経済活性化に繋げることを狙ったんだ。ただ「元々の意味があって祝日は定められてきたのだから、やたらと動かすものではない」という意見もあってね。

ねこさんいくら景気対策になっても、伝統も文化もないがしろにするのは良くないかもね。

シカ先生
そして今、問題なのは観光庁が無理やり推し進めている『休暇分散化』だね。大型連休を地域ごとにずらして取得させようというもので、ピーク時の混雑が分散され、観光業界の暇な時期を平準化させる効果があるというけどね。この案だと、いろんな人と休みが合わせづらくなって、結局休めなくなる人が増えるだけだね。さらに議論が必要だよ。

ふくろう先生

ふくろう先生の解説です

祝日はただの「休暇」ではありません。経済効果という錦の御旗を掲げれば、何をやってもいいというものではないでしょう。遠くで暮らす家族や親戚、または県外の取引先などと、休みが合わなくなればどうなるものか。年次有給休暇の一定日数を取得義務化させるなど、いくらでも対案はあります。これからも日本人が、祝日を貴び感謝する心を持ち続けることを願ってやみません。

まとめ今回は【休暇分散化】というキーワードから「祝日の意義」について学べたね!このテーマはこれからも新聞の中で取り上げられるはずだよ!新聞を読んで、これからどんな展開があるのか考えてみよう!学んだことを次にいかそう!

うさぎさん
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