2010年10月号『異常気象について考える』
本当に暑い夏だったね。山梨では最高気温が35度を超す猛暑日が、この夏は30日以上あったからのー。熱中症で救急搬送された人も県内では300人を超えたそうじゃ。日本全国で暑かったのはもちろん、平年この時季は涼しいはずのロシアなどの国まで暑くてね、世界的猛暑とよばれているよ。
そりゃ異常だね。しっかし、なんだってこんなに暑かったのさ?
一つには偏西風という上空の大気の流れが、平年と変わって北寄りだからだといわれているよ。偏西風で冷たい空気と暖かい空気が分かれているのだけれど、それが北にずれることで、南から暖かくて湿った空気が入ってきやすくなるんだ。じゃあなんでそれがずれるのかというと…!?
カミナリ様が動かしてんじゃないの!?ガーって。
そうじゃないね。平年より日本周辺の夏場の海面水温が高いと、下側の層にある大気が温められるから、上空で流れがずれるのだというよ。海面温度が高い影響で、今年はサンマ漁があんまり良くなくて、少ししかとれないしね。食糧にも影響してくるのは怖い気がするよね。
漁師や農家の方は大変だね・
そうだね。そうした気候の変化に対応するために、その土地土地でとれてきた農作物の種類を変えて育てるところも出てきててね。山形ではユズ、埼玉ではマンゴーなどの研究が進んでいるそうだし、何年か前から長野や北海道では、リンゴをぶどうに切り替えてうまくいっているところもあるよ。それら対策と共に、異常気象や地球温暖化のさらに正確な原因究明が待たれるね。
ふくろう先生の解説です
この夏、多くのゲリラ豪雨もあり日本全体が南国化しているともいわれ、CO2排出による温暖化がその原因とされています。しかし通年で考えると雪の多い厳冬もあることからそうともいい切れず【気候の不安定さ】としては、太陽の黒点活動が原因という説もあります。このテーマの偏西風の話も一つの研究結果であり説です。現代科学の粋を集めても、自然の力の前では人間は無力なものですね。
今回は【異常気象】というキーワードから「地球の環境」について学べたね!このテーマはこれからも新聞の中で取り上げられるはずだよ!新聞を読んで、これからどんな展開があるのか考えてみよう!学んだことを次にいかそう!
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