2010年8月号『ねじれ国会ってなに~!?』
そう。前回も言ったように今度は【良識の府】である参議院が、本当にその案を法律にしてよいかどうか話し合い、多数決をとる。多数決をとるということは、その案と、案を出した人に賛成する仲間の数が多い方が有利だよね。そこで多くの議員は、賛成か反対かを「政党」という仲間ごとに示すんだ。
食べ過ぎ注意ね。…で、衆議院では民主党(政権を握っている党=与党)の議員数が「衆議院全体の半分以上」と多いのだけど、参議院は先日の参議院選挙で民主党(与党)の議員の当選数が少なくて「参議院全体の半分以下」となったんだ。この数の逆転の状態が【ねじれ国会】とよばれているよ。
数が多いと参議院の声がより大きく反映されることになるね。
そう。そして参議院で反対が多い(否決)案は衆議院に戻され、そこでまた話し合われるんだ。ねじれ国会は可決まで時間がかかって政策が停滞するという見方があったり、「ねじれ」という表現がなんかマイナスに聞こえるけど、参議院本来の役割であるチェック機能を存分に発揮できて、むしろいいことだと言えると思うよ。もっといい表現があればいいね。
ふくろう先生の解説です
参議院選挙が終わりましたが、それはゴールではありません。今後、選ばれた議員たちや政党はどんな協力を図ろうとするか、どんな法案を提出するか、それは国民のためになるか、参議院は機能しているか、など様々なことについて、我々国民が目を光らせていなければなりません。次回の選挙の判断材料にもなります。そんな行動こそが「政治に参加すること」なのだと思うのです。。
今回は【ねじれ国会】というキーワードから「政治に参加することの大切さ」が学べたね!このテーマはこれからも新聞の中で取り上げられるはずだよ!新聞を読んで、これからどんな展開があるのか考えてみよう!学んだことを次にいかそう!