2009年10月号『官僚政治ってどういうこと!?』
8月に行われた衆議院選挙で民主党という政治のチーム(政党というよ)が多く選ばれて、その中から鳩山さんが新しく総理大臣に決まったんだよね。で、これまでの政治は官僚に任せ過ぎていたから、【政治家主導】にしていく、という方針を掲げているよ。
任せ過ぎってさぁ何をそんなに任せたでぇ？
政策とか、主には予算組みだね。これまでの【官僚主導】だと官僚たちが自分の所属している省庁(国の役所)に予算が多く回るように、政治家へ働きかけて予算配分を多くしてもらうようになっていたというんだね。予算の総額は限られているから、｢ウチの部署を優先してほしい｣などと他の省庁に負けまいと主張するわけだ。
あぁ！あたいもお小遣いを多く配分してもらわないと。
それはママに言ってね！でもね、無駄遣いをしていたらアップは難しいと思うよ。国も同じ事で、これまでの【官僚主導】は官僚たちの都合で予算を組んでいたから、｢本当に必要｣じゃないものにお金を使ってきたかもしれないんだ。【政治家主導】なら本当に必要なものだけに予算を配分できて、無駄がなくなる･･･つまり財源に余裕が生まれるのでは、と民主党は考えているようだね。
無駄遣いがなくなれば、他にお金が回せるもんね！
そうだね。｢お小遣い足りないからアップお願いします｣ではなくて、まず無駄を省こうという考えが大事だね。でも国の場合だと、一気にそこまで切り替えがうまくいくかは、かなり難しいことだよ。少しずつでもそういった流れになって徐々に結果が出てくればいいね。鳩山首相はこれから力が試される時だね。
ふくろう先生の解説です
新政権では「国家戦略局」という部署を作ってその役割を任せることになるようです。しかし何が｢無駄｣なのかの見極めは難しいことでしょうし、改革の中で、政治の流れが止まらないように、その機能がストップしてしまわないように、慎重に進めていくことも求められます。新しいことを始めるのはとても大変だと思いますが、成果を期待して見守りましょう。
今回は【脱 官僚主導】というキーワードから「国の無駄遣いを失くす努力」ということが学べたね！このテーマはこれからも新聞の中で取り上げられるはずだよ！新聞を読んで、これからどんな展開があるのか考えてみよう！学んだことを次にいかそう！
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