2009年5月号『景気回復ってどうすればいいの!?』
景気が悪いということはつまり、いろんな会社の売上げが落ちていったり、そのお客さんである人達がさらにモノ自体を買わなくなって、世の中のお金の流れが詰まってくること、と言えるかな。
じゃあ、人がいっぱいお金を使えば、いろんな会社の売上げは増えて流れは良くなるということ?
ざっくり言うとそうだね。でも現実にはそう簡単には行かないんだ。だからどうやって人々にお金がいき渡るようにするか、消費してもらうか、いろんな会社の売上げにつなげるか、などを国が「経済対策」といういろんな案や、やり方を考えて実行しようとしているよ。
いろいろ考えているんだね。今挙がっているのは、どんなやり方があるの?
「定額給付金」という国民一人ひとりに現金を配る策や、車の「ETC装置助成金制度」は既に先日から始まっているけど、これから追加で、エコカーやエコ家電の購入の一部補助や子育て支援補助金などを国は考えているんだ。
それだけたくさん対策を打てばきっと良くなるよね。
そうだね。効果が出てくるといいね!ただ、よく考えないといけないのはそのお金はどこから出てくるのかということ。財源だね。今回の経済対策では【国債】を発行して国が借金をする形でそのお金のほとんどを調達する予定なんだ。借金が増えることはあまり良くないから、増えすぎないようそのバランスをとることが今後の重要な課題だね。
※国債とは→国が財政上の必要から発行する債券である。国の運営に必要な資金を集めるために発行される。(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)
ふくろう先生の解説です
経済対策は大いに打ち出していくべきですが、国の借金が800兆円超と言われている中で、その財源については慎重に考える必要があります。借りたお金はいつか返さなければなりません。今後、増税して国債の償還に当てるといったことが起こらないとも限りません。国民は施策が一段落したあとの、特に税制改革の動きなどにも目を光らせておかなければならないでしょう。
今回は【景気】や【経済対策】というキーワードから、国の経済への取り組みについて学べたね!このテーマはこれからも新聞の中で取り上げられるはずだよ!新聞を読んでこれからどんな展開があるのか考えてみよう!学んだことを次にいかそう!
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