2009年4月号『ワイロを贈るってどういうこと！？』
政治家など公の身分の人に、企業や人がお金や物を贈ることを「賄賂を贈る」という意味で【贈賄】というのだけど、それは法律で禁止されているよ。
何かもらったり贈ったりって、よくあることなのに。何でいけないの？
それはね、贈る側が見返りを求めてるからなんだね。いっぱいお金を贈ることでライバル会社より自分達を有利なように扱ってもらって、国や公共団体からもっと大きい金額の注文をもらおうと考えてるんだ。
そんなのずるいよ！実力で注文もらえるようにしなきゃ！
そのとおりだね。今、違法献金問題として騒がれている事件もその賄賂性が問われているんだ。
そうだったのか・・・！でも、じゃあ【違法ではない献金】という形をとれば贈ってもいいんだね？う～ん・・・どっちなんだ! ?
非常に難しい問題だね。政治献金は「政治資金規正法」という法律に則っていれば問題はないとされているのだけど、どんな形であれお金を贈った側からすれば、やっぱり見返りを期待してしまうだろうし、受け取った側も何か良くしてあげたいな、と思うだろうね。政治献金という仕組みそのものを変えていく必要があるのかもしれないね。
※政治献金とは→政党や政治家に対して政治活動に必要な資金を提供すること。また、その金。（大辞泉より）
ふくろう先生の解説です
政治献金というものは政党政治の世の中で、政党が存在する以上は必要なものなのでしょう。しかしどの政党においても「規正」とは名ばかりで、その内側が透明性を保てず、クリーンなものでないのなら「規制」すべきなのかもしれません。「政治資金規正法」のキセイは、なぜ「規制」ではなく「規正」なのか。「規制」されたとして、それでもまだ止まないようなら「禁止・廃止」という厳しい決断も今後、必要とされるのではないでしょうか。
今回は【賄賂】や【献金】というキーワードから、政治家と企業の関わり方や背景について学べたね！
このテーマはこれからも新聞の中で取り上げられるはずだよ！新聞を読んでこれからどんな展開があるのか考えてみよう！学んだことを次にいかそう！