他者に伝えようとすると、自らが発見することになる 『甲州・信州のちいさなワイナリーめぐり』
11月7・8日に8回目のワインツーリズムが開催された。このイベントは「五感で味わう」がコンセプトのイベントだ。ワインの味覚だけではなく、ぶどう棚を歩き、作り手の話を聞き、体全体で山梨の産地を味わうものだ。自らが行きたい所を計画し、予め予習して、自由に楽しむ。そのため、ほったらかしの状態になるが、時間や場所などを自在にカスタマイズできる伸び伸びとした面白さがある。▼甲府方面では私もボランティアでバスガイドをした。甲府の楽しみ方を最大限に伝えたいと思い、できる限りのことを話した。参加者は頷きながら、笑いながら耳を傾けてくれた。降りる時には拍手をしてくれたり、質問があったり、「印傳やあわびの煮貝を買ってくよ」という人まであらわれた。▼せっかくの観光だから、楽しんで帰って欲しい。だが、伝えるためにはもっと地域をしらなければならない。今回紹介する本は初心者向けのワイナリーガイドだ。地域資源の一つの側面を学ぶことができる格好の1冊だ。
『甲州・信州のちいさなワイナリーめぐり』
一般社団法人 ワインツーリズム(監修) ジービー 1,600円(税別)