街の特徴をつかんで編集してみる 『知の編集術』
銀座通りではハッピーキッズ(子育て支援団体)の子どもたちが列をなして、毎日のようにお散歩しています。寿司屋のいけすのエビにご挨拶、行き交う人や散歩中のワンちゃんと交流をはかってます。ここで一工夫。時には道幅の狭い路地・横丁も通るそうです。普段行き来する場所ではないせいか、子どもたちは途端に静かになり、ワクワクしながらプチ探検気分で楽しんでいるとのことですよ。▼今度はうって変わって、読書会の話です。銀座通りには県内最大級の全天候型のアーケードがあります。しかも、地域の息遣いが感じられる稀有な場所です。通常は室内開催ですが、夏には野外で読書会をやります。通行人が参加したり、商店主のプチ講座を絡ませたりと、交流を楽しんでいます。▼2つの話の共通点は何でしょうか?そう「編集」です。現状に不満をいえばきりがありません。しかし、自分が見方を変えれば、既存のものを組み合わせて上手に活用できることがあります。街をもっと意識的に見てみると、色んな広がりや繋がりがでてきそうです。
『知の編集術』
松岡正剛(著)講談社現代新書 800円(税別)