2015年12月号 甲斐駒ケ岳
相生交差点から西に望むのは甲斐駒ケ岳を焦点とした景色である。周囲の山に軸線を当てて道を敷く「山アテ」と言われる設計は日本に古来から続く独特の技法。躑躅ヶ崎館から広がる古府中も甲斐駒ケ岳の眺望を都市空間の骨格としたと言われ、武田信玄公が信濃や川中島への遠征時に通った山の手通りがその稜線を真っ直ぐ捉える。
全国各地に見られるこうした山アテ道路は、その土地の地形や歴史を物語る意味でも重要な景観であり、当時の技術者が残してくれたかけがえのない財産といえるだろう。
相生交差点から西に望むのは甲斐駒ケ岳を焦点とした景色である。周囲の山に軸線を当てて道を敷く「山アテ」と言われる設計は日本に古来から続く独特の技法。躑躅ヶ崎館から広がる古府中も甲斐駒ケ岳の眺望を都市空間の骨格としたと言われ、武田信玄公が信濃や川中島への遠征時に通った山の手通りがその稜線を真っ直ぐ捉える。
全国各地に見られるこうした山アテ道路は、その土地の地形や歴史を物語る意味でも重要な景観であり、当時の技術者が残してくれたかけがえのない財産といえるだろう。