2018年12月号 甲府バイパス
金手など市街地の渋滞緩和を目的に旧甲州街道より大きく南を周るルートで作られた甲府バイパス。今も旧道の頃と同様に、東京と長野下諏訪、その先の名古屋や京都をつなぐ交通網として物流の一翼を担い、昼夜を問わずたくさんの自動車が行き交う。
その名の通り渋滞緩和のために作られたはずのバイパスは、甲府に住む我々にはむしろ渋滞の多い道という印象も。立体でない交差点や沿線の商業施設がその要因として挙げられるが、例えば週末の石和は「競馬渋滞」小瀬周辺の「VFK渋滞」など、渋滞にも人々の営みが垣間みられる。時代によって移り変わる人の流れに思いを馳せながら、家路を急ぐ車の中で夕景に灯る赤いランプを眺めた。