2018年6月号 住吉神社
底筒男命・中筒男命・表筒男命の住吉三神を祀る神社は住吉神社などの社名で日本全国に2000社以上ある。甲府市の住吉神社は聖武天皇の御代に高畑荒川の辺りに鎮祭、その後武田家代々の軍陣守護の神となり、甲府城の築城の際に現在の場所に移転した。住吉三神に息長帯比売命を加えた4柱を祀り、山梨最大の氏子を抱えて古来からの神事を今に引き継いでいる。
住吉神社は祓いに厳しい神社だという。古くから続く大祓い(6月30日と12月31日)は氏子の人形(形代)を集めて焚き上げる重要な神事。夏越の大祓では茅の輪くぐりが行われ、正月から6月までの半年間の罪穢を祓って無病息災を祈る。