2018年4月号 朝日通りの花水木
花水木は明治45年に当時の尾崎行雄東京市長が米国に桜を寄贈した返礼として、大正4年に米国から贈られた。日本から贈呈した桜は、ワシントンのポトマック河畔の桜並木として名所となり日米友好交流の象徴となっている。本来日本には自生していなかった花水木だが、今や日本の街路樹としては銀杏に次いで多いという。桜から季節を引き継ぐように街に彩りを添えてくれる。
甲府駅の北口より徒歩7分、南北に伸びる朝日通商店街はそんな花水木をシンボルとして毎年4月中旬にハナミズキ祭りを行っている。緩やかな登り坂の両側に植えられた鮮やかな紅白の花水木は甲府の春の風物詩のひとつである。