2018年2月号 中央本線特急
新宿から甲府を経由し松本までを結ぶ中央本線特急「スーパーあずさ」に、およそ四半世紀ぶりとなる新型車両E353系がデビューした。デザインのコンセプトは「伝統の継承、未来への躍動」。フェラーリなどの高級外車や北陸新幹線のE7・W7系を手掛けた工業デザイナー奥山清行氏が監修を務め、シンプルな中にも上質な機能性を備える。また、山あいでも速度を上げるため従来のE351系ではカーブの際に車両を傾けて遠心力を緩和させる振り子装置を装備していたのに対し、E353系では新たな制御技術で車両の傾斜を軽減し乗り心地が大幅に向上したという。
鉄道ファンならずとも、そのモダンなデザインと新技術には目を惹かれることだろう。日常のすぐとなりにある最先端だ。