2017年2月号 山梨交通バス
甲府市を中心とする山梨県国中地方をエリアとする『山梨交通グループ』は、大正から昭和にかけて隆盛を誇った山梨電気鉄道及び小規模なバス事業者の度重なる合併・統合により、昭和20年に発足したバス事業者である。統合が進んだ当時の背景には、戦時体制において施行された陸上交通事業調整法の存在があった。
近年では日本初のバスICカード本格導入や水素燃料バス営業運行など、日本のバス業界における先駆的な施策で注目を集める。人口減少やマイカー増加などにより利用者数は全国的に衰退傾向にあるが、地域に不可欠なライフラインであり、街づくりとの関わりは深い。