2016年4月号 慈雲寺

2016.04

 夢窓国師が開創したといわれる慈雲寺は地域教育発祥の地とされ、境内には両親がここの寺子屋に通っていたという樋口一葉の文学碑がある。一葉自身はその短い生涯のうち一度も甲州の地を訪れることは無かったが、両親から聞かされたであろう故郷塩山の地名や風情が作品の随所に出てくる。
 境内のイトザクラは樹齢300年を超えるとされる県指定の天然記念物。14mほどの壮大な樹形の美しさは県内屈指で、花色が濃く枝垂れた枝は先端が地面に達するほど。例年4月上旬の開花期には周辺の桃畑の桃の花とともに、華やかな春を楽しませてくれる。

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