2009年12月号 ヴァンフォーレ甲府
「ヴァンフォーレ甲府」。現在、日本国内の27都道府県に本拠地を置く36クラブ(J1、J2に各18チームずつ)のプロサッカークラブが加盟するJリーグの地元チームである。1999年Jリーグに加盟。チーム名はフランス語の「Vent(風)」と「Foret(林)」を合わせた造語、武田信玄の「風林火山」にちなんでいる。親会社である有名企業に頼っている多くのJリーグクラブと異なり、地元山梨の会社などの小口スポンサーの支援を受けてクラブを運営しており、Jリーグの理事会の承認を得て山梨県全市町村をホームタウンとしているのが大きな特長だ。
私の近隣にも熱烈なヴァンフォーレサポーターがたくさん居る。そのうちの一人だが、彼の声がかすれて出ない日がしばしばある。ヴァンフォーレ戦の翌日である。私にとっては彼の声の変調が、ヴァンフォーレの存在感なのである。
11月21日(土)。ホーム小瀬で行われたヴァンフォーレ甲府対湘南ベルマーレ戦は、ともに勝ち点91で残り1枠のJ1昇格切符を争う直接対決。マチコレが発行された現在ではその決着はついているはずだが、熱烈なサポーターでなくても勝ってほしいと願うのは山梨県人であるが故か…。翌日、例の彼の声は聞こえないくらいかすれているに違いない。