2009年8月号 明野のひまわり
ヒマワリ。キク科の一年草で原産地は北アメリカ。和名の「向日葵」は夏の季語。由来は、太陽の動きにつれてその方向を追うように花が回ることから。ただしこの動きは生長が盛んな若い時期だけで、つぼみを付ける頃まで続くが、花が開く頃には生長が止まるため動かなくなる。その過程で日中の西への動きがだんだん小さくなるにもかかわらず夜間に東へ戻る動きは変わらないため、完全に開いた花は基本的に東を向いたままほとんど動かない。
それにしても太陽はこの地球にとって偉大な存在だと改めて思い知らされる。1970年大阪万博のシンボル「太陽の塔」の作者、岡本太郎が言った「芸術は爆発だ」の「爆発」は、実は太陽のことであり、「大いなる光と熱を、何の見返りもなく地球に注ぐ太陽こそが芸術の在り方だ」という氏の信念である。いよいよ夏本番。夏の太陽のエネルギーをその体いっぱいに受け、明野のひまわり畑に今年も29万本のひまわりが咲く。