2006年9月号 弁天通り
甲府市中心街の春日通りと桜町通りに挟まれた南北の通りは、アーケードの銀座通りから南が「裏春日通り」北は「弁天通り」と呼ばれている。いずれも飲食店が建ち並ぶ甲府市の代表的な繁華街。1945年(昭和20年)の甲府大空襲以前に弁天様が祭られていたことがこの名前の由来だという。しかし、その弁天様がどこにあったかを知る人はもういない…。戦後の銀座通り北側の商店街の人たちが春日通りの「裏」というイメージを変えようとした際の逸話である。甲府大空襲から61年。時は確実に流れている。