第5回みんなの新聞交換日記コンクール<殿堂入り>
5回目となりました当コンクールに多数のご応募ありがとうございました!
例年の実績を踏まえた審査の結果、この度は最優秀賞以下の入賞者は該当なし、「殿堂入り」として初鹿萌菜さんを表彰させていただくことになりました。
初鹿さんの日記には継続性、理解力、表現力、コミュニケーションなど、どの観点からも飛び抜けた評価が集まりました。一昨年の優秀賞、昨年の最優秀賞と続き今年で3回目、4年生での殿堂入りは初の快挙です!
北新小学校 萌菜さん(4年生)の作品
萌菜さんが新聞交換日記を始めたのは2年生の夏。
コンクール初入賞の日記は、大きなひまわりの写真の記事でした。優秀賞、最優秀賞と過去2回入賞を重ね、今年は昨年の更に上のレベルに行けるように何が出来るか、事前に家族全員で話し合ったそう。
親子ともに仕事や学校、習い事などが忙しい中普段から続けるのは難しいけれど、夏休み集中型の楽しみになってるのだとか!
スタートはお兄ちゃんの優信くんが北新小で配られた新聞交換日記に取り組んだのがきっかけ。
現在中学1年生の優信くんも、時々コメントで登場します。
新聞交換日記を始めた頃から、お母さんの想いは「見ていればいい、触れていればいい」。どこに何のきっかけがあるかわからないから、内容が理解出来なくても、見出しや写真だけでも頭の片隅に入ってるだけでも違うはずだといいます。
お兄ちゃんとの会話の中でも「あ、読んでるな」と感じることがあるそうですよ。
記事の分析などは高学年のようにはできないけれど、自分にできる事は何か?を考えて、今年は「みいつけた」に取り組みました。
新聞記事の連動性や、体験を生かした面白い工夫です。
情報に触れるということはアンテナの感度が上がるということ。
正にそのことが分かるね!
萌菜さんがよく見るのは「地域」や「社会」面。見出しや写真を見ながら、気になったものを探すそう。
「経済」などの難しい記事も少しずつ読めるようになるのが目標です。
意味調べは辞書を引くのも一苦労のようですが、年々読める漢字も増えてきています。
大好きなお花のことなど、楽しく明るい記事がもっとあるといいのにな…と、新聞感想文コンクールではそんなテーマの作文で入選したそうですよ!
子供の視点、大人にはない感性で記事を選んでいるのが良いね。
音楽の授業で行進曲を聴いたのを覚えていて、小澤征爾さんの記事を見付けたことも。
◆萌菜さん
2年生の時から毎日『自学』を続けている萌菜さん。どんぐりの種類や”補色”とは何か?など、「いろんなものがある」という学びを大切にしているそう。
疑問を持つこと、調べることが習慣になっているようで、新聞も、調べれば調べるほど新しいことに興味がもてるのが楽しいと話してくれました。
今はカレンダーを見て気になって調べた「六曜」にハマってるんだって!(笑)
◆お母さん
「やれ」じゃなく「一緒にやる」がお母さんのモットー!
子供と一緒に楽しめる時期は限られているからこそ一緒に勉強しながらアンテナを広げたいと、習字、英会話、ピアノなど、お子さんとともに習い始めたそうなんです。
本当におっしゃるとおり!
忙しい中でそれを実行に移すのは本当に凄いです!
今回じっくりお話を伺ってみて、これほどの交換日記が出来上がる理由がとてもよく分かりました。
初の4年生での殿堂入りとなった萌菜さん。これ以上の賞はないけれど、「来年はこれに恥じないようにパワーアップしないと!」と更なる意欲を見せてくれましたよ!
審査員代表 育英セミナー甲府校 中村京子先生 講評(抜粋)
初鹿萌菜さん、殿堂入りおめでとうございます。大人の読む新聞を毎日読んで30日分完成させたその努力、頭が下がります。取り上げる記事の中には、あなたの取り組んでいる書道や新体操、大好きな山梨の食べ物や美しい名所など、自分の日常に関わる記事が多いのも、素晴らしい点です。日常を丁寧に見つめれば、その中に特筆すべきことがたくさん見つかる、という思いが感じられました。
私自身も2014年まで20年以上南カリフォルニアで日本人の子供達を教える中で、高校生に同様の課題を出していました。
新聞は、文字を読む習慣づけや、世の中で起こっていることに対する興味を育てる、素晴らしいツールです。さらにそこで理解したことを整理する能力、考えたことを伝える能力は、まさしく、これからの教育に求められることです。多くの子供達がこの活動に取り組むことができるよう、願っています。