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山梨市牧丘町の隼地区では大わらじの奉納という珍しい行事があります。

昔、この地で疫病がはやったとき、通りかかった旅僧が疫病平癒の祈祷をし、名前も告げずに去っていきました。その後、疫病は完全におさまり、人々は旅僧にお礼をしようと探しましたが、なかなか見つかりません。諦めかけたところ、摩利支天の祠の傍らに片方のわらじが落ちているのを見つけ、人々はこれこそ旅僧の使ったものであると信じて近くの摩利支天尊に祀りました。

いつからこんな大きなわらじを作るようになったのかは定かではありませんが、春の社日の日に摩利支天尊にお参りし、午前8時位から大わらじづくりの作業を開始するとのこと。
出来上がった大わらじは摩利支天尊の横の桜の木に奉納し、最後に古い大わらじを燃やして一年間の無病息災を感謝し、行事は終了となります。
江戸時代初期から続いているこの行事は、今年も3月18日の社日の日に行われるようです。

Matto Cileci ~マットシレシ~『花の寺で春を感じる』

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■ 住所 山梨県山梨市牧丘町隼

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