甲府へ旅に来たらどこへ行く?『全国旅をしてでも行きたい街の本屋さん』
旅先でしたいこと。美味しいもの、自然の絶景、文化遺産。ほぼこれで足りる。もし、甲府に友人が来た際に連れて行く先を想像すればやっぱりこれに当てはまる。▼この本のタイトルは挑戦的だ。果たして「本屋」が旅の目的になりえる価値があるのだろうか。ためしに千葉の「16の小さな専門書店」という店が面白そうなので行ってみた。出版社の思う壺である。店舗は小さいが一つ一つの棚を独立させて、専門書店に見立てて独自の選書を際立たせている。なるほど面白い品揃えだ!今までの本屋にはないエンタメ感がある。▼ページをめくれば全国には他にも個性豊かな本屋が多い。そうなのだ、本屋はそれ自体がオリジナリティ溢れるテーマパークなのだ、ということをあらためて気づかされる。この本は旅のガイドとしてもいいし、街とお店との関わりという点でも勉強になり、アイディアとしても触発される本だ。
『全国旅をしてでも行きたい街の本屋さん』
荒井宏明(著),和気正幸(著)他
G.B.1,600円(税別)