立ち止まって、しっかり見ることの大切さが分かります。
『アート鑑賞、超入門! 7つの視点』


芸術の秋です。甲府中心街もよく見て歩くとアートが点在してますね。今日、紹介するのは『超芸術トマソン』です。超芸術とは「建築物に付着して、美しく保存されている無用の長物」のことです。例えばどこにも通じていない階段(階段がただ階段として存在するので「純粋階段」といいます)、2階にある出入り口の扉(扉の外は何もないので、そのまま出れば落っこちます)等々、「嘘でしょ」と思うような造形物です。ピンとこない人はスマホで「トマソン」と検索をかけてみると一目瞭然です。▼それでは「トマソン」とは何なのか。トマソンとはその昔ジャイアンツに大型助っ人外国人として鳴り物入りで入団した選手です。それにも関わらず活躍できなかったその姿が「超芸術」の概念に一致したため超芸術はトマソンと呼ばれるようになったそうです。▼私は先日ついに念願のトマソンを発見しました!そっと教えるのでお店に来てくださいね。またトマソン発見情報がありましたら教えてください。

『アート鑑賞、超入門! 7つの視点』
藤田令伊(著) 集英社新書 720円(税別)