その23 「外からみた山梨」 後編
前回に引き続き、県外出身者の女性が山梨県の土地柄や人柄について感じたことを自由に話した。
Kさん・・・都内だと子どもを連れていても、そんなに声を掛けられることはないんですよ。でも山梨の人はみんな話し掛けてくれる。「足が冷たいから何か履かせたら?」とか、「咳してるけど大丈夫?」とか。
Oさん・・・来て最初の頃はすごく馴れ馴れしく感じたなあ。「これ、あげる」って言われた時は「どなたですか?」って思っちゃった。(笑)
Nさん・・・県内ニュースで修学旅行の安否速報が流れるのには、びっくりした!
Fさん・・・車がないと生活できない県だとも思いました。軽自動車が多いな、って。
Nさん・・・軽も多いけどさぁ、外車も多くない?
一同・・・多いー!
Tさん・・・車が好きな人が多いのかもしれないね。
Kさん・・・あとゴミの分別が、割と大ざっぱ。私の住んでいた所では、ラジカセとかは粗大ゴミとしてお金を払って取りに来てもらっていたのに、(山梨では)燃えないゴミで出せちゃう。
Nさん・・・こっちにどっぷりはまっちゃうと、実家に帰ってゴミを捨てるときに「これは違う!」って分別し直されちゃったりするもん。
Oさん・・・生ゴミと かは畑のコンポストだけどね。
Nさん・・・山梨はエコバッグ浸透が遅ったよね。ギリギリまでスーパーの袋を使っていた。
Tさん・・・山梨の公園も芝生を手入れするとか、ペンキを塗り替えるとかすれば良いのにって思いました。木があっても折れていて、危なかった。もったいないですよね、桜が咲いたり、緑も多くてきれいなのに。
Kさん・・・東京は緑が少ないから、街中に人工的な緑を置くんですよ。でも山梨は緑があるのが当たり前じゃないですか。だから逆に、緑を置こうという気がないのか、街の中の緑が少なくて。街をきれいにしようっていう感じが受け取れない。
Tさん・・・でも私は山梨の自然が好きですよ。来たときがちょうど、4月ぐらいだったんですけど、桃畑が満開で。
一同・・・あ~。(納得)
Nさん・・・わざわざ桜を見に行かなくても、普段の生活の中で見ることができるよね。
Kさん・・・夏は暑くて冬は寒いけど、季節がはっきりしていていいよね。水道水は普通に飲めるし。
Tさん・・・そう!山梨の水道では肌が荒れなかったですよ、私。
Nさん・・・私も。山梨の水はいいですよね。
スタッフ・・・そうですよね…。最後に、山梨に来て良かったと思えることは何かありますか?
Kさん・・・私は自然が溢れているところが大好きです。
Oさん・・・近所のみんなが良くしてくれるので、居心地が良いところ。
Fさん・・・私は人情味溢れた人たちが多いこと。本当に感謝しています。
Nさん・・・もしね、もし離婚しても、実家には帰りたくない。山梨がいいなーって思う。だから私もFさんと同じかな。
Tさん・・・私もそうかなー。だからこんなに長く居るんでしょうね。
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あって当たり前だととらえていたことが、他県の人には新 鮮である、ということを知るいい機会になった。山梨をより良い県にするためのヒントがここにある気がした。 山梨は田舎だ、という意見が出るのかと思っていたが、参加者全員が山梨はいいところだと言っていたことに、県民として嬉しい気持ちになった。