意:八つ頭芋の茎を干したもの。食用にする。

(芋がら=里芋の茎を干したもん。あぁ、ほういや、茎(くき)のこたぁ、『柄え)』っつうだよ。)

例:「いもじょうけんちんにふんだにえれると、色ん出てみばわりく なるけんど、

そのかしえらいうまくって、こてえされねえ。値打ちだあよ。

おっかあがうでっこいから、こせぇるけんちんちゃぁ上手だぁけんど、

でこうやり過ぎて、おもっせえから、えらいでがあるよぅ。

ほういったともよぅ、へえ、しるべえだぁら、

ばんげえにゃあ、にごみにしるだぁ。」

訳:「干した八つ頭芋の茎を(湯で戻し)けんちん汁に沢山加えると、(汁が)黒っぽく、美観は悪くなるけれど、

そのかわり、大変美味しくなって、こたえられない。価値あるものだよ。

奥方が腕利きなので、調理するけんちん汁といえば上質だけれど、

(正月はゆっくりしようと)沢山作りすぎるものだから、年の暮れから食べ始めても、大変食い応えがあるよ。

まあ、そうは言ったとて、すでに(具は無く)汁ばかりだから、

夕飯には、(うどんを加えて)味噌煮込みうどん風にしよう。」(東部)