2011年6月号『震災の復興について考える』

シカ先生

震災から2ヶ月以上が経って、徐々に片付いてきたところもあるようだけど、沿岸部などはまだガレキが積まれていたり、福島の原発周辺ではまだ放射能の影響で手がつけられないところもあるよね。みんなが元の生活ができるようにどんどん進めていかなくてはね。

ねこさんいったいどうしたら早くできるのかね。

シカ先生
まずは復興計画が第一だよね。政府がどんなビジョンを持っていつまでにどんな復興を遂げるか、これを早く提示して、実際に各自治体と連携をとっていくことが大切だよ。
あっちこっちでバラバラに動いて進めてしまったら大きいことができないからね。

うさぎさん

すごい昔にあった災害ではどうだったのさ。

シカ先生

関東大震災や戦後に日本は「復興院」という機関を設け、復興事業について権限を与えたんだ。再び大きな被害にならないように区画整理や都市計画を推進していったんだね。三陸沖の一定周期でくる地震・津波を避けるためにも計画には大胆な変化が求められるね。

ねこさん被災された方のためにも、とにかく早く計画を進めないと!

シカ先生そうだね。ナントカ担当大臣とか役職ばかり増やしても、組織に統一性がないし権限がバラバラだから全然まとまらないんだ。このままじゃ先が見えないよ。政府は、被災者の税金減免や救済策を盛り込んだ震災関連法案を国会で成立させたり、「復興院」または「復興庁」を設置するなどして、復興の方向性を早く示して決断していかなければならないんだね。

 

ふくろう先生

ふくろう先生の解説です

日本はこれまでも幾多の災禍から立ち直ってきました。歴史に学び手法をなぞることも、その有効な方法の一つでしょう。そして、リーダーシップを持って国を引っ張っていってくれる人が現れることが重要です。トップが先ずしっかりしていれば、この国難も必ずや乗り越えられるでしょう。

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