『古事記』から日本を知ってみよう
『古事記繪はなし 日本乃神様』

全国各地にある神社、相撲の観戦…、現代の日常生活でも「古事記」は息づいています。だけど、しっかり習ったことがないので、その由来は知らないことばかりです。この本は「古事記」の絵本です。明治44年の復刻本で、味わい深い風情がありつつ、現代語訳も付いていて、とても分かりやすいです。▼大きな見どころは「最後の役者浮世絵師」と呼ばれた名取春仙の挿絵です。その絵が素晴らしく、美術本としても堪能できます。見開きで、左に挿絵、右に文章があり、ページをめくる楽しさがあります。読んでいくと日本の古来から現代まで脈々とつながるものが分かります。▼まもなく平成が終わりますね。それってどういうことなのでしょうか?日本の文化を見直すいい機会になりそうです。4月より、白倉信司先生をお招きして、このテキストを使った講座を開催します。毎月1回(計12回)、1年をかけて古事記の重要な箇所を学んでいきます。ご興味のある方はイベントページをご覧下さい。

『古事記繪はなし 日本乃神様』
澁川玄耳(著)
名取春仙(イラスト)
山梨新報社 1,500円(税別)