- 2012年6月号 ほたるの里
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日本では初夏の風物詩として古くから親しまれている蛍。懐かしさと情緒が感じられる一方で、多くの若者や子どもたちは本物の蛍を知らないという。「日本人のこころのふるさと」である蛍の生息地が、今では限られた場所でしかないことを切なく思う。
県内各所の「ほたるの里」と呼ばれる群生地では、そうした蛍の生息環境が保全され、毎年無数のホタルが幻想的な光の舞を楽しませてくれる。また、環境を整備して蛍を呼び戻そうという活動も県内各地で広がっているようだ。ホタルは清流の象徴であり、美しい自然の証明である。
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- 2012年5月号 善光寺のフクロウ
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甲斐善光寺境内のケヤキの木で、毎年フクロウが巣を作り子育てをしている。ここ20年以上続く初夏の風物詩だ。
フクロウは「不苦労」「福来郎」などの語呂合わせや、180度以上首が回ることから(首が回らないの反対で)お金に苦労しないなど、縁起の良い鳥とされている。また欧米でフクロウといえば、広い視野で遠くを見据える英知の象徴だ。
ヒナは夜間飛ぶ練習をしながら巣立ちの日に備えている。今年も、ふわふわとした産毛に身を包んだ愛くるしい雛の姿を一目見ようと訪れる人も多いだろう。地域の子どもを見守るように、みんなで暖かく見守っていきたい。
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- 2012年4月号 県立図書館
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建物北側の入り口から入る県立図書館の1階の奥は、児童書が集められたこども室になっている。就学前、母親に連れられて毎週そこに通っていた。たくさんある本の中からいくつか選び、その場で読んだり借りて帰ったり。帰りに丸十で買うレモンパンの味もあわせて、その日のことをとても楽しみにしていた。
特に気に入った本は、帰りに西武の書店で買ってもらった。その本を30余年経った今、毎晩娘が寝るときに一緒に読んでいる。思い出の詰まった本に、新しい思い出を重ねている。
閉館する前に娘を連れて図書館へ出かけようと思う。そして、パンを買って公演のベンチで一緒に食べよう。
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- 2012年3月号 増穂の菜の花
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富士川町(旧増穂町)の天神中条天満宮周辺に、毎年一面に広がる「黄色いじゅうたん」。2001年より、休耕田の活用を目的として、地元の有志の手によってスタートした「菜の花プロジェクト」である。毎年稲刈りが終わる秋に種を蒔き、3月下旬の天満宮祭典の頃には、眩しいほどの黄色の花びらが畑一面を埋め尽くす。このプロジェクトによって、菜の花は栽培だけでなく、搾取した菜種油の有効利用や、またそれを利用した環境学習などに幅広く活用されているそうだ。
継続的な取り組みが実を結びながら、黄色いじゅうたんは暖かな陽の光を浴びて春の喜びをたたえる。
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- 2012年2月号 不老園の梅
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『甲斐路の春は不老園から始まる』とまで言われる梅の名所、不老園。明治30年、市内に住む呉服商の七代目奥村正右衛門が別荘として開園したもので、自然の地形を活かした園内には20数種約3,200本もの梅をはじめとする花木が植えられている。氏が全国を行脚しては持ち帰ったものだという。その後5人の子息によって受け継がれ、恒久的な維持を図るため昭和40年に財団法人「奥村不老園」となった。真下を貫く酒折トンネルは、山の手通り建設の際、園の景観保全のため切通しを避けて作られたものである。
開園期間は毎年2月上旬から3月下旬の梅の開花期間のみ。今年も見事な梅の花が、いち早く甲府盆地に春の到来を告げる。
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- 2012年1月号 身延の南天
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身延は古くから南天の産地として知られる。日当たりと水はけの良い傾斜地と、昼夜の寒暖差により質の良い南天が育ち、葉やクキを利用したのど飴やワインなどの加工品が町の特産品となっている。
身延山久遠寺にほど近い山間にある杉山地区は「南天の里」と呼ばれ、狭い路地や古い民家の周辺に群生する南天が晩秋から冬にかけて真っ赤に熟し、寒い季節に鮮やかな色を添える。現在5軒の生産農家が栽培をしており、毎年年末には1万本以上を都内に出荷するそうだ。
縁起木として親しまれている南天は、今や正月飾りとしても欠かせない。「難(ナン)を転(テン)ずる」、そんな一年となるように。
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Coming soon ・・・
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2012
イラスト/村松 薫
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