2019年1月号 躑躅ヶ崎館跡(武田神社)

2019.01

 甲斐源氏武田氏の本拠地、躑躅ヶ崎館と呼ばれる武田氏館は、永正16年(1519)に武田信虎によって築かれた。北方の要害山を詰の城とし、城下町を整備した甲斐の府中――甲府始まりの場所である。天正10年(1582)、館は武田勝頼の時代に織田軍に蹂躙され焼失し、一時は徳川家康によって主城として再整備されるも甲府城(舞鶴城)築城に伴い廃城となった。 跡地へ武田信玄を祀る武田神社が建立されたのは大正8年(1899)。神社としては新しい。
 往時は東側に入口である大手門が配されており、武田家特有の三日月掘など多数の防御施設が発掘された。現在は南側が正面。甲府駅から伸びる参道、神橋から拝殿へと真っ直ぐに参拝客を迎え入れてくれる。

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