2016年6月号 万寿森古墳

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 湯村山南麓の万寿森古墳は、古墳時代の後期前半、6世紀の前葉から中葉に造られたとされる。その横穴式石室は非常に大きく、江戸時代には煙硝蔵(火薬庫)として使われた記録があり、その後ホテルの倉庫として利用されていた。現在の入り口の扉はその名残りである。
 長らく本来とは違う用途で利用されていたためか、被葬者の情報や副葬品等で今に伝わるものはない。しかし1kmほど離れた加牟那塚古墳周辺に千塚という地名が残る通り、かつてこの辺り一帯には大規模な群集墳が存在しており、万寿森古墳はその先駆けとして位置づけられている。その規模や特徴から、被葬者は山梨に新たな風をもたらした豪族の長である可能性が高いという。平成28年2月22日、山梨県の史跡に指定された。




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