2014年4月号 おみゆきさん

2014.04
 「おみゆきさん」は、釜無川の信玄堤、三社神社で行われる甲州三大御幸の一つ。女神である木花開耶姫(このはなさくやひめのみこと)を驚かさないようにと女性に扮した神輿の担ぎ手が、「ソコダイ」の独特な掛け声とともに堤を踏み固めるように練り歩く。天長2年(825年)の水害の際、淳和天皇の勅旨により、一の宮浅間神社(笛吹市一宮町)、二の宮美和神社(笛吹市御坂町)、三の宮玉諸神社(甲府市)で水防祈願祭を行ったのが始まりとされ、江戸時代には十万石の大名行列ほどの規模であったという。
 有史以来水害の絶えなかった甲府盆地の川除けの神事。華やかさの中に隠れた人々の願いは、今の私たちの想像以上に切実なものであったはずである。




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