2013年7月号 甲府盆地からの富士山

2013.07

 標高3,776mを誇る日本の最高峰。甲府盆地からは御坂の山屏風の上にその姿が覗き、身近でありながらも特別な存在としてそこにある。富士山を臨むことのできる最遠の地は、和歌山県那智勝浦町妙法山とされ、その距離およそ323km。はるか彼方の稜線にさえ心を寄せるように、富士山の価値は古来より綿々と繋がる日本人の精神の中に息づいているものだ。
 ユネスコの認定する世界遺産は「人類が共有すべき顕著な普遍的価値を持つ物件」とされる。その意義は、この先も守り続けたい、伝え残したいという”想い”を共有することにあるのではないだろうか。

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