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ドクター河口の医学講座 Archive
その1 病気の原因について どうして病気になるのでしょう
- 2009年3月18日 16:56
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その3 老化について② 老化を防ぐことができるのでしょうか
- 2009年3月18日 13:43
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現在、アンチエイジングの3大対策として①抗酸化②デトックス③ホルモン補充一の3つの対策が挙げられています。
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その8 統合医療(補完・代替医療)について(2)
- 2009年3月13日 15:53
- ドクター河口の医学講座
統合医療、代替医療については、私が考えていたよりも反響が少なかったように思います。それは、日頃みなさんが健康に良いといわれて飲んでいる機能性食品とか若返りのサプリメントとか鍼灸・整体・マッサージなどが代替医療の一部である事を知らなかったことが理由の一つとして考えられます。
世界の代替医療の現況を簡単に説明しますと、1993年の調査で米国成人の4割の人が代替医療を利用しています。今では更に増加していることと思われ
ます。1997年の調査によると代替医療に使われた費用
は、総自己負担費として約3~4兆円という金額になっ
ており、これは当時、通常保険を使った医療費の自己負
担額と匹敵するか上回まっている金額に相当しているそ
うです。現在米国では、代替医療をきちんと科学的に調
査すべきであるという考え方に変わりつつあり、その中
のいくつかは保険が適用され始めています。
ヨーロッパではもっと進んでいて、ある国では大部分の代替医療が保険適用となっており、治療を
受ける時、患者自身が西洋医学か代替医療かを選択できる国もあります。また英国では、チャールズ
皇太子の提案で代替医療研究会プロジェクトチームが作られ、統合医療の5ヵ年計画が立てられ、国家レベルで代替医療の研究が行われています。
このように世界中で統合医療が認知されてきているのがお解りだと思います。日本では、漢方薬が
保険薬ですし、鍼灸や柔道整復など一部のものが保険で認められていますが、まだまだ色々な意味
で欧米より遅れていて国家レベルでの調査研究が待たれます。私が一番懸念することは、この分野が膨大な利益を生む産業になってきていることです。病気で苦しんでいる人々のために、まじめに真摯に取り組んでいる方が多いのですが、なかにはまがい物を高価で売って大もうけをしている人もいます。それだけに調査してきちんとした制度が早急に必要だと思います。
私は長いこと代替医療に携わってきましたので大勢の方と話し合う機会がありました。この治療を
希望される方は、癌の人、アトピーなどアレルギーで苦しんでいる人、悪性関節リュウマチなどの特定疾患の人など、現在の西洋医学では治癒することが難しい病気の人々が殆どです。癌にこのサプリメントが効いたという話を聞いて相談にくるのですが、どれも確実に良くなるものは無く、治療法も確立していないのが現状です。しかし、本人が噂だけに頼らず、情報を集めてご自分が納得した上で希望されれば、それは止めた方が良いとは私から言い出しません。
何故かと言いますと、中には非常に効果のある人が存在するからです。五木寛之氏と代替療法の第一人者の帯津良一先生が対談している健康問答という本があります。その中で示唆に富んだ話がでてきます。二つ紹介しますと、あらゆる代替療法は、効く人もいれば、効かない人もいる。それを見極めるのは本人の直感である。一つにのめりこんではいけない。それと、サプリメントは、勘を働かせて効果があると思ったら続ける。一、二ヶ月続けて効果がなければやめる。高価なもの、断定的な言い方をする人、人相の悪い人からは買うな。医学的な根拠がはっきりしない現在では、これら二つの言葉を参考にして代替療法を選択して頂きたいと思います。
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その9 終末期医療について(1)
- 2009年2月24日 10:06
- ドクター河口の医学講座
約7割5分を占めていましたが、
今では約2割となっております。身近な人の死に接することが少なくなったことも関係がありそうです。さて、人の最後を看取る医療を終末期医療と言います。現在、終末期医療、緩和医療、ターミナルケアー、ホスピスケアと様々な言葉が使われていますが、緩和医療とホスピスケアは癌の人に限られますが、他は同じ意味だと思って良いと思います。私が緩和医療に関心を持つようになりましたのは、今から約20年前です。当時、癌は不治の病で、とても苦しくものすごく痛いと恐れられていました。医者は、癌の末期になると手の打ちようが無い状況で、何か良い治療法がないものかと模索しておりました。
そんな時、ホスピスの考え方が日本にも紹介され緩和医療が始まり、関心を持つようになったのです。世界中で癌を何とか無くそうと様々な対策が計画され、治療、診断さらに原因の究明に対する研究が盛んに行なわれました。1979年、癌遺伝子が発見された時には、これで癌も不治の病ではなくなると新聞に大きく掲載されましたが、その後1992年、癌抑制遺伝子が見つかり、その後混沌としてきて遺伝子の解析もまだ不十分のようです。
癌の三大療法の外科手術も 拡大手術なのか縮小手術なのか決まりかねているようです。そして他の抗癌剤治療、放射線治療も確立されているものは少なくまだまだのようです。
しかし、緩和医療の分野は少しずつですが前進しております。それは世界保健機構(WHO)が積極的に取り組んで医療として緩和医療を世界に広げてきたからです。一番大きなことは、モルヒネを痛みのコントロールに対して使用することを認可したことです。痛みに恐怖を抱いていた癌患者さんはその不安を消し去ることができる様になったのです。
さらに、症状のコントロールを目的とした緩和医療が患者さんのQOL(生活の質、量)を高めて痛みなどで苦しむことも少なくなり、以前よりわずかですが延命するようになったのです。そればかりでなく医療全体にも大きな影響を与えてくれました。それは病名の告知が拡がったことです。告知という言葉は個人的には好きでないので使いたくはないのですが、患者さんに癌だと話すことができる様になり、患者さんもそれを聞くことができるようになって、両者間に嘘が無くなりました。嘘をつかないことが信頼関係の第一歩ですから、とても良いことだったと思います。
自分の病気を知っていることで、患者さんにどんな影響がでると思いますか? 2つのことが考えられます。1つ目は病名を知り、気持ちが落ち込んで免疫力が低下する。2つ目は反対に前向きに生きる意欲が出て免疫力が高まること。癌と共存していくには、免疫力を高める必要がありますので、どちらが良いかは明白ですね。
次回は在宅ホスピスについて書きたいと思ってます。
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その10 終末期医療について(2)
- 2009年2月24日 09:54
- ドクター河口の医学講座
家族の方々の理解が得られないことが挙げられます。患者さんは、自分の病名を知り、余命の少ないことに気付くと自宅に帰ることを望みます。医療者側も、がんの末期で症状のコントロールが少しでも安定している時期に、せめて一度は家に帰してあげたいと思いながら在宅での医療が始まります。しかし、これは医療者側に在宅ホスピスという選択肢がないと実現しません。また、肉親とはいえ自宅で末期の患者さんを世話することは、どんな事があっても最後まで自宅で看取るという強い意志が必要ですので、なかなか実行することは難しい事だと思います。
このように書かれると、とても難しそうで、私たちには出来そうもないと思われるかもしれませんが、それ程でもないと思います。本当に大変なのは臨死期という約一週間前後の期間です。この間、主介護者が1名とその方を支えてくれる2~3名の方がいて、協力して頑張れば可能です。
それでは、実際に在宅ホスピスを行った症例について紹介します。この患者さんは、膀胱がんで骨転移のある方です。年齢は77歳の女性です。甲府市内の総合病院を退院されて、私どもの訪問看護ステーションに在宅支援の依頼がありました。訪問しているうちに、患者さんは経口摂取ができなくなり、また疼痛も増強したので在宅医療を行うようになりました。介護者は主にお嫁さんと東京在住のお姉さんで、夜はご主人達も交代で看ていたようです。
ご本人は、モルヒネの服用により痛みが軽減し、食欲も少しでてきました。ある時、東京のお姉さんから、患者さんとハワイへ行きたいというお話がありました。自宅へ帰ってきた大きな理由は本人がお孫さんとハワイでステーキを食べることが人生最後の望みだというのです。私は、思わず驚いて大きな声で、「えー、ハワイですか?」と答えながら、頭の中でもっと早い時期なら良かったのに、遅すぎないかなとか、ワイキキビーチでステーキを食べている患者さんの姿を思い浮かべましたが、その時には何とも答えられませんでした。
時間が限られていましたので、私がOKを出しますと、準備はどんどん進められていきました。そして約一週間の旅行に出発しました。その時の患者さんは、わずかですが経口摂取し、痛みもコントロールされていましたが、無事に帰れるかと内心、心配しておりました。しかし、成田に無事に着いたという一報を聞いてとても安堵したことを覚えています。旅行中、昼夜逆転し家族は困ったようですが、移動中は問題なく、ステーキも少し食べたとのお話でした。
東京で一泊されて山梨に帰ってきたという連絡を頂いてお宅に伺うと、本人から「ただいま」という言葉を聞いてとても嬉しかったです。しかし、体力の消耗が著しかったので点滴のために一日入院をしてもらいました。この頃から殆んど昏睡状態になり、帰国してから一週間後自宅で最期を迎えました。この方の看取りから、人間には素晴らしい力が秘められていて、希望を持てば、不可能と思われることでも可能にする力を、人は持っているとつくづく感じました。
最期を迎える場所に自宅を選んだ人々は、みなさんとても穏やかな顔をして、家族に囲まれて最期を迎えています。がんの人に限らず終末期を迎えた人もご自宅で最期を迎えることが出来る時が来ると良いですね。
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その11 終末期医療について(3)〜終の棲家
- 2009年2月24日 09:44
- ドクター河口の医学講座
私どもの病院では、高齢者の人が多く入院しています。そして一ヶ月のうちに5~6人、年間80人前後の方が病院で最期を迎えています。脳梗塞後で四肢麻痺となり寝たきりになった人、神経難病で人工呼吸器が装着されている人、がんの末期の人などで
大部分の数を占めています。このような患者さんとは、十分なコミュニケーションがとれませんので、残念なことに、患者さんの気持ちを聞き出すことは難しいです。しかし、家族の方々が来院されるのをみていますと、様々な人間模様が窺えます。毎日来る人、曜日を決めて来る人、休日に来る人、全く来ない人などいろいろですが、患者さんの過ごしてきた人生が何となくわかる気がします。先日、ターミナルケアで活躍しているシスターの講演を聴きに行き、「最期を迎える人の一番辛い気持ちは何なのか?」と、質問したところ、「それは家族との別れが一番辛いのです」と答えられました。がん患者さんであれ、脳梗塞後の肺炎の患者さんであれ、去り行く人も、残される家族も、同じ思いではないでしょうか?それだけに、限られた残りの時間を大切に思い、後で悔いが残らないように過ごしてほしいのです。
それには治療を優先する医療よりも、家族と共に過ごせる環境と医療側の無理のない必要最低限の医療が提供できる病院があれば、病院であっても「終の棲家」に成りうるかもしれません。人の命を救うのが医療ですが、人の最期を看取るのも大切な医療だと思っています。私はそんな考え方の病院を夢みています。この連載も今回で最終回となります。最後に正岡子規の言葉で終わらせていただきます。「悟りとは、如何なる場合にも平気で死ぬることかと思っていたのは間違いで、悟りとは、如何なる場合にも平気で生きていることである」
長い間ご愛読ありがとうございました。

心も体もリラックスするのが大事。太極拳は有効な手段の一つ。
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