甲府のれん百年
5月号

お城の前で400年続く大だな
シマヤ釣具店

 「景気が悪いとパチンコと釣りが盛んになるといわれるけれども、こう不景気が続くと、どうもそれは違うような気がするよ」と、シマヤ釣具店のご主人中島宏次さんは言う。
 釣具の品数は、実に多様でおよそ20万点あるといわれる。ここ20年来、ブラックバスに代表されるルアーフィッシングが盛んになり、販売している道具類の半分はルアー商品が占めている。あとの半分が、渓流釣り、海釣り、ヘラブナ釣りの道具といった割合だそうだ。
 シマヤといえば、釣具専門の老舗として知られるが、なんと戦国時代末期の創業だと聞いて驚いた(1590年頃)。江戸時代は甲府城の正面外堀前で両替商や米、薬も手広く扱う大だなで、主人は代々中島吉左衛門を名乗った。
 かつて、ここを電車が走っていた。峡西電鉄、ニックネームを"ボロ電"といった。右カーブを曲りきれずに脱線して、シマヤへ飛び込んだこともあったという。
 また、店の裏には、京都北野天満宮の分社があり、代々シマヤがお守りしている。

シマヤ釣具店
シマヤ釣具店 
京都北野天満宮の分社

〒400-0858
甲府市相生2-4-23
電話・055-235-5821
営業時間 10:00〜20:00
/日・祝10:00〜19:00
月曜定休

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